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2026.08.03 Mon.

野球選手 右肩痛 投球イップス改善 宇都宮市 接骨院くら

!DOCTYPE html> 投球時の右肩痛に隠れていた投球イップス-高校球児の症例 | PCRT症例報告 | 接骨院くら
PCRT認知調整法 / 症例報告

投球時の右肩痛に隠れていた
投球イップス-高校球児の症例

18歳・男性 高校生(野球部) 通院7回・約1か月半 完治
報告者:鶴見 茉由(臨床歴7年目・PCRT歴4年) 施術院:接骨院くら 報告日:2026年7月30日

本症例は、高校球児が訴える投球時の右肩痛の背景に、投球イップスが隠れていた症例です。主訴は右肩痛でしたが、その背景には、強く投げようとすると右肩が2、3段階固まるような感覚があり、無理に投球を続けることで右肩痛が生じていたと考えられました。

2回目の来院時、症状が出現する状況について詳しく問診を行ったところ、高校1年生の頃からスムーズに投げられない症状が続いていたことが分かりました。この症状が投球イップスであることを本人と共有し、PCRT認知調整法を取り入れたことで、症状は改善へと向かいました。

治療期間
2026/5/26 〜 7/6
通院回数
7回
1回の治療時間
30分以内
治療経過
完治
症状の程度
8 → 1
予期不安
8 → 1
CGI-S(初回)
6
症状の程度 予期不安 CGI-I(改善度)
年齢18歳
性別男性
職業高校生(野球部)
患者の特徴理解力がある、地頭が良い、素直、自分の意思がある
発症時期高校1年生
主訴強く投げると右肩に痛みが出る。50%の力でも症状が出るため満足に投球できない
発症からの経緯中学生までは投球時に固まる症状はなかったが、高校入学後から出現。当初は頻度が少なく本人も気にしていなかったが徐々に増加。高校2年生時に前十字靱帯を断裂し長期離脱、競技復帰後に再びイップス症状が出現し、徐々に強くなっていった

セッションごとの記録

1回目 2026年5月26日初回
症状の程度
8/10
予期不安
8/10
CGI-S
6
患者のコメント
  • 送球50%で右肩に痛みが出る
  • 体が温まるとまだいいが、痛みは出る
目安検査・EB検査
基本バランス左下肢軸・左骨盤後方・右肩甲骨後方
対象EB腰部靱帯系EB/右肩関節後方靱帯系EB
調整法
ハード面:AM調整(ベイシック/腰部アドバンス)、意念調整法(腰部靱帯系EB+脳リンク、右肩後方靱帯系EB+脳リンク)
ソフト面:なし
初診時は右肩痛の訴えのみで、イップスの話は出ていない。説明の際には必ず神経系や脳(心理)が関係することを伝えている。
2回目 2026年6月1日7日後来院
症状の程度
8/10
予期不安
8/10
CGI-I
4
患者のコメント
  • 治療後は良くなったが、次の日には戻った
  • 送球40%で右肩が痛い
目安検査・EB検査
基本バランス左下肢軸・左骨盤後方・右肩甲骨後方
対象EB右肩関節後方靱帯系EB
調整法
ハード面:AM調整(ベイシック/1回目とほぼ同じ)、意念調整法(右肩関節後方靱帯系EB+脳リンク)
ソフト面:なし
「治療後は改善したが次の日には戻った」という話から誤作動記憶の関与を疑い、詳しく問診。「距離は関係なく強く投げる時に固まる」ことが判明し、暴投するイップスだけでなく固まるイップスがあることを説明。本人はイップスと自覚していなかったため、本人と母親にも説明し、次回から認知調整法を取り入れることを共有した。
3回目 2026年6月8日8日後来院
症状の程度
7/10
予期不安
7/10
CGI-I
3
患者のコメント
  • 60〜70%くらいで投げられている
  • 痛みはだいぶ引いてきた
  • 右肩が後ろに引かれて投げる時に固まる
  • 強く投げる時は必ず固まる症状が出る
目安検査・EB検査
基本バランス右骨盤後方・右肩甲骨後方
忠誠心野球
強く投げるイメージ+右上腕骨骨系EB 試合中のチームの決まり事を守るべき/やってはいけないことを意識する
陰性化
警戒心野球
監督からの評価/どう思われているか気にする
陰性化
調整法
ハード面:AM調整(ベイシック/腰部アドバンス)、意念調整法(中部胸椎靱帯系EB+脳リンク)
ソフト面:PCRT認知調整法
中学生の時よりもレギュラー争いが激しく、試合に出たい思いから監督の評価を過度に気にするようになり、それがイップスにつながっていた。
Q. 監督からどう思われているか分かる?
A. 分からない(笑)
Q. 監督の評価は分からないし操作もできないと思うけど、何を意識すると良さそう?
A. 自分のことに意識を向ける。改善点や得意なところを伸ばすように練習する。
4回目 2026年6月15日7日後来院
症状の程度
3/10
予期不安
5/10
CGI-I
2
患者のコメント
  • 固まるのは週1回だけ。回数がだいぶ減った
  • リリースの時におかしいのが分かる
  • おかしいのが分かると固まる
  • 右肩痛もだいぶ改善してきた
  • 80〜90%で投げられている
目安検査・EB検査
基本バランス右下肢軸EB・頸部伸展
犠牲心野球
おかしいと分かった時イメージ+右肩甲骨骨系EB 体が痛いけど我慢している/休むと不安がある
陰性化
復讐心野球
理不尽に怒るところ/口だけな人/言ってることとやっていることが違う人にモヤモヤする
陰性化
調整法
ハード面:AM調整(ベイシック/腰部アドバンス)、意念調整法(仙骨骨系EB+脳リンク、頸部靱帯系EB+脳リンク)
怒られること自体に納得がいかないわけではなく、理不尽な理由で怒られたり、言い訳していると決めつけられることに納得がいかない心の動きがあった。「言っていることとやっていることを一致させる」というルールが強くあり、相手は変えられないため、自分自身のルールを自己認知できるよう介入した。
5回目 2026年6月22日7日後来院
症状の程度
2/10
予期不安
2/10
CGI-I
1
患者のコメント
  • おかしいときがなかった
  • イップスは出ていない
  • 塁間より遠くなると右肩が少し痛い(10→3)
目安検査・EB検査
基本バランス右骨盤後方・右肩甲骨後方
逃避野球メンバー
症状出る時イメージ+右上腕骨骨系EB 口だけの選手に対して/みんなが諦めている/本当は雰囲気良くみんなでやりたい
陰性化
犠牲心野球メンバー
言いたいことが溜まっている/言い合ったこともあったが変わらないから飲み込むことが多い
陰性化
調整法
ハード面:AM調整(ベイシック)、意念調整法(腰部靱帯系EB+脳リンク)
ソフト面:PCRT認知調整法
6回目 2026年6月29日7日後来院
症状の程度
1/10
予期不安
1/10
CGI-I
1
患者のコメント
  • イップスは出ていない
  • 右肩痛は同じ感じ
  • 右肩〜右上肢が毎週火曜日の6限体育が始まる前に痛くなる
  • 気がついたら消えている
目安検査・EB検査
基本バランス頸部右回旋
警戒心野球
火曜日6限体育始まる前イメージ+小腸経EB 4番で出た時に打てるかな/役割を果たせない選手と思われることを警戒
陰性化
調整法
ハード面:AM調整(ベイシック/頸部アドバンス)、意念調整法(腰部靱帯系+脳リンク、上部胸椎EB+脳リンク)
ソフト面:PCRT認知調整法
試合に出た選手は役割を果たすべきというルールがあった。大切な大会が近かったため、何を意識してプレーすると良いかを再認識した。
Q. 役割を果たせなかった時に、自分のパフォーマンスを保つために何を意識するといい?
A. 試合中は切り替えて、試合が終わった後に振り返るようにする。
7回目 2026年7月6日7日後来院・完治
症状の程度
1/10
予期不安
1/10
CGI-I
1
患者のコメント
  • 前回の火曜日6限の症状は大丈夫になった
  • イップスも出ていない
  • 100%で投げられるようになった
  • たまに痛い時があるが、いい感じ
目安検査・EB検査
基本バランス右骨盤後方
探究心野球
症状出た時イメージ+右肩関節靱帯系EB 声を最後まで出せるかな/勝敗に繋がるから大切にしている/チームの方針
陰性化
執着心野球
試合に出るこだわり/勝敗にこだわる
陰性化
調整法
ハード面:AM調整(ベイシック)
ソフト面:PCRT認知調整法
勝ち負けに対するこだわりが強くあった。
Q. スポーツだから勝ち負けにこだわるのは自然なこと。それ以外に大切にすると良いことがあるとしたら?
A. 引退になるから、今までやってきたことを出して、後悔しないプレーをすること!

考察

本症例は、右肩痛を主訴として来院しましたが、その背景に投球イップスが隠れていた症例でした。「治療後は改善したが翌日には元に戻った」という経過から、身体だけでなく脳の誤作動記憶が関与している可能性を考え、2回目の来院時に投球動作や症状が出現する場面について詳しく問診を行ったことで、イップスの存在を把握することができました。

その後、本人と母親に症状の成り立ちやPCRT認知調整法について十分に説明し、認知調整法を取り入れたことで症状の改善に至りました。認知調整を進める中で、監督からの「評価」への警戒心や、「試合に出なければならない」「役割を果たさなければならない」という責任感、「失敗してはいけない」という解釈が、自分自身を縛るルールとなっていることが確認されました。また、自分の改善点ばかりに目が向き、自分の良い部分を十分に認識できていない思考の癖もみられました。これらの認知が積み重なることで、強く投げようとした際の予期不安につながり、身体を固める反応を引き起こしていたと考えられます。

そこで、監督からの評価は自分では知ることも操作することもできない一方で、自分の行動や考え方は自ら変えられることを共有し、他者の評価ではなく自分がコントロールできることへ意識を向けられるようサポートしました。また、自分の課題だけでなく、強みやできていることにも目を向けられるよう認知の修正を行ったことで、投球に対する不安が徐々に軽減し、イップス症状および右肩痛の改善につながったと考えられます。

本症例を通して、投球イップスでは身体へのアプローチだけでなく、心理面や思考の癖、自分を縛るルールを自己認知し、物事の捉え方や解釈の幅を広げることが改善に重要であると考えられました。また、痛みだけに着目するのではなく、その背景にある原因を丁寧に評価することが、症状改善につながる重要な要素であると考えられました。

接骨院くら(栃木県宇都宮市)/PCRT症例報告

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