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2026.06.01 Mon.

テニスイップス🎾 フォアハンドイップス改善 宇都宮市 接骨院くら

この症例は、先日当院で施術させて頂いた治療内容をまとめたものです。この症例をきっかけに同じような症状で悩んでいる方の光となることを願っております。

症例報告:テニスイップス(高校3年生・男子)| 接骨院くら
PCRT症例報告 No.〇〇

高校3年生・テニスイップス
認知調整法(3回施術)による改善例

団体戦での発症から、自己認知による根本的改善へ

施術回数:3回 患者:高校3年生・男子 施術:認知調整法(PCRT) 担当:倉持怜史
患者(仮名)
Y君(高校3年生・男子)
主訴
テニスイップス(団体戦・試合時)
発症のきっかけ
高校2年時の関東大会にて、ダブルス一番手として格下相手に敗戦。以降、団体戦でのイップスが顕著に。
症状が出る場面
主に団体戦。試合開始直後・レシーブ時に顕著。練習では出ない。
身体症状
前腕を中心とした全身への力み・震え。足が動かなくなる感覚。
目標大会
インターハイ予選(5月末)・全国大会(7月)

本症例では、フォームや握り替えなど技術的アプローチは行わず、PCRT認知調整法により「不調の原因となっている解釈(マイルール)」の自己認知・解放を中心に施術を進めた。

STEP 1
自己認知
どんな解釈・考え方が不調につながっているかを自分で気づく
STEP 2
マイルール探し
「団体戦ではこうしないといけない」等の無意識のルールを特定する
STEP 3
ルーツを辿る
そのルールが形成されたきっかけや背景を探索する
STEP 4
気づきによる解放
「自分で自分を縛っていた」と認知することで症状が自然に解消される
PCRT検査(筋力テスト)と対話を組み合わせ、意識・無意識の両レベルでの解釈パターンを特定した。
初診
施術前コンセプト説明・不安の核心探索・初回認知調整ワーク
問診にて、高校2年の関東大会での敗戦がきっかけであることを確認。症状は団体戦に顕著で、個人戦では軽度、練習では出ないという典型的なイップスのパターン。

認知調整法では「負けたら期待を裏切ってしまう」という中核的解釈を特定。PCRT検査では「上手だと思われたい」に反応あり、「楽しんでいると思われたい」に反応なし。「ミスが少ない=上手い」という信念の背景に、ペアを活かしたいという強い責任感があることも判明した。
不安の核心探索 PCRT検査 マイルール特定
第2回
ミスへの恐怖・後輩の目線・集中の取り戻し方
新たに「後輩からの目線」がイップスの強いトリガーになっていることを発見。「代表に選ばれた選手は大きなミスをしない」「後輩からプレーの面で尊敬されなければいけない」などのマイルールを追加特定。

PCRT検査にて「忠誠心(4番)」が反応。「まずミスらず展開を作りペアを活かす」という自分のプレースタイルへの強いこだわりを確認した。

集中の取り戻し方として、「気が散ったら相手を分析する」という本人自身が見出したアイテムを整理し、意識的に活用できるよう定着させた。
忠誠心(PCRT4番) 後輩の目線 集中アイテムの特定
第3回
部活メンバーとの関係・挫折の意味・やりきる達成感
部活メンバーへの距離感について確認。「練習だけ」と言われた経験が、団体戦でのみ症状が出るというイップスの特性によるものであり、本人の実力を否定するものではないことを整理した。

PCRT検査にて「フォアハンドのイメージ(団体戦・一番手)」は良好・安定を確認。逆境での練習量増加・モチベーション向上という成長のプロセスを共有し、「勝っても負けても、やりきった達成感を持って大会に臨む」という新たな目標設定を行った。
フォアハンド検査:良好 逆境の再解釈 達成感の目標設定

PCRT検査と対話によって特定された、イップスにつながっていた解釈の一覧。

カテゴリ マイルール(不調の解釈)
期待・責任 「一番手で期待されて出て、負けたらがっかりさせてしまう=期待を裏切る」
期待・責任 「チームを一人で背負わなければいけない」(背負いすぎ)
ミス・技術 「代表に選ばれた選手は大きなミスをしない」(事実と異なる解釈)
ミス・技術 「自分がミスをするとペアが活躍できない」(過剰な責任感)
ミス・技術 「ミスが少ない=上手い選手」(唯一の基準として機能していた)
他者の目 「上手だと思われたい」(PCRT検査で反応あり)
他者の目 「後輩からプレーの面で尊敬されなければいけない」
PCRT検査にて「楽しんでいると思われたい」は反応なし。イップスにつながっていない健全な動機として確認された。

各回の施術において、自己認知を深めた重要な対話の一部を示す。

第1回|不安の核心と「なりたい選手像」の発見
施術者
「負けることで期待を裏切ってしまう」という解釈が不調の本当の原因なんですよ。勝負って必ずどちらかが負けるでしょう。その事実とこの解釈は矛盾しているんです。
患者
楽しませてあげたい、みたいな気持ちがあります。楽しんでいる人って、負けても応援されてるイメージがあります。
施術者
そこを意識してプレーしていたらどうなりそう?
患者
負けても楽しんでいればいいかな、みたいな。
第2回|集中を取り戻すアイテムの発見
施術者
意識的に戻せるようになれば、最強じゃないですか。気が散ったとしても戻せる。それがトップ選手なんですよ。どうすれば戻れますか?
患者
相手のことを考えることですかね。相手がどんな状況か、緊張してるかな、と分析していると視線が気にならなくなってプレーに集中できます。
施術者
いいですね。それを自分だけのアイテムとして持っておくといいですよ。
第3回|逆境の意味・やりきる達成感
施術者
いろいろ言われて嫌な思いもしてきた。それでも、そこから何か得られたものがあるとしたら何でしょう?
患者
練習量が増えました。いろいろ言われるのが嫌だったので、考えて練習するようになって。最後は楽しく打てて、ペアと楽しく勝てたらいいなという思いで。
施術者
それがパワーになったんですね。スポーツ選手って一度グッと落ちて、また伸びる。今がまさにその時ですよ。
❌ 施術前の状態
  • 「負けたら期待を裏切る」という強い信念
  • 後輩・コーチ・ペアの目が強烈なプレッシャー
  • 団体戦でのフォアハンドに顕著な力み・震え
  • 気が散っても戻す方法を知らない
✅ 施術後の変化
  • 「楽しんでいれば負けても応援される」への転換
  • 「相手を分析する」で集中を取り戻せる
  • PCRT検査でフォアハンドの緊張は良好・安定
  • 勝ち負けを超えた「やりきる達成感」を目標に

考察

本症例において特筆すべき点は、マイルールの多くが「ペアへの責任感」「後輩への責任感」という他者への配慮から生まれていたことである。この配慮自体はY君の人間的な強みであるが、過剰に機能することでイップスの核心となっていた。

PCRT検査では「楽しんでいると思われたい」に反応がなかったことが重要である。この結果は、Y君の根底にある動機(楽しませたい、テニスを楽しみたい)は健全であり、社会的比較や評価への過度な意識がイップスを引き起こしていることを示唆している。

3回の施術でPCRT検査上の安定が確認されたことは、認知調整法の有効性を示す。自己認知の深まりにより、「症状を外から治す」ではなく「内側から解放される」プロセスが確認できた症例である。

イップスの改善において最も重要なのは「自己認知」である。「自分がどんな解釈をしていたか」を自ら気づいた時、身体の緊張は自然に解かれる。

本症例では、3回の施術を通じて以下を達成した。


① 不調につながっていた7つのマイルールの特定と自己認知

② 集中を取り戻す個人的アイテム(相手を分析する)の確立

③ PCRT検査による身体レベルでの安定確認

④ 「勝ち負けを超えた達成感」という新たな目標設定


高校3年生という競技の節目に、根本的な改善のプロセスを経験できたことは、テニス競技のみならず今後の人生においても大きな財産になることが期待される。

※本症例報告は、患者の同意を得た上で仮名で公開しています。
※掲載内容は施術記録に基づく報告であり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。
※本報告の無断転載・引用を禁じます。

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