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2026.06.24 Wed.

野球肘からの内側上顆骨折 宇都宮市 接骨院くら

野球肘からの上腕骨内側上顆骨折|症例報告|接骨院くら
PCRT臨床ノート(症例報告)

野球肘からの上腕骨内側上顆骨折

筋骨格系 スポーツ障害 アクティベータメソッド PCRT

報告者(施術者)情報

報告者氏名
倉持 怜史
臨床歴(開業歴)
14年目
PCRT歴
6年
施術院名
接骨院くら
報告期日
2026年6月30日

はじめに

クラブチームで硬式野球を頑張っている中学生。徐々に送球時に右肘に痛みが出現。はじめに受診した整形外科では、右肘内側上顆骨折との診断で、手術が必要であるとの判断。第2オピニオンで大学病院へ紹介された。大学病院では、骨はくっついてきているから大丈夫と言われ、はじめの整形外科へ再度受診しリハビリをしていたが、一向に投球できるようにならず、知り合いの紹介で当院へ来院された。

症例要約

転帰完治
治療期間2026年5月7日 〜 6月9日
通院回数6回
1回の治療時間15分以内
治療経過良好

初診来院時、はじめに行かれた整形外科、その整形外科の紹介で行かれた大学病院と診断が二転三転。そして何より送球すると痛くて投げられないと八方塞がり状態で来院された。数回の施術で順調に回復し、しっかり腕を振って送球できるようになった症例である。

患者の愁訴/患者情報

  • 野球で投球ができない
  • 塁間の送球で肘が痛む
  • 投球で右肘が痛む
年齢
12歳
性別
男性
職業
学生
患者の特徴
物静かな性格/おとなしい
発症時期
来院初診時の半年前

発症からの経緯(症状歴)

野球練習中に右肘内側に違和感があり、そのまま練習し続けていたら疼痛が強く出現し送球不能となった。

治療経過グラフ(スケールの推移)

症状の程度(青)・予期不安(赤)はいずれも0〜10で評価。数値が小さいほど良好。

初回〜通院施術回数ごとの記録

1 初回2026年5月7日
  • 送球時に右肘が痛む
  • 塁間の距離で痛む
症状の程度
7/10
予期不安
7/10
CGI-S
5
目安検査腰をベッドから浮かす/腰部回旋/右肘最大屈曲
EB検査腰部靱帯系
ハード面調整アクティベータメソッド ベイシック/PCRTハード面調整 腰部靱帯系
主訴は右肘の不調であったが、検査すると腰部に神経関節機能障害、神経信号誤作動が検出された。アクティベータメソッドプロトコルに沿って調整し、腰部靱帯系の誤作動信号調整をおこなった。
2回目2026年5月12日(5日後)
  • 送球で疼痛残存するも、前回よりも軽減
症状の程度
5/10
予期不安
5/10
CGI-I
3
目安検査右肘最大屈曲/最大伸展
EB検査右肘内側靱帯系
ハード面調整アクティベータメソッド/PCRTハード面調整 意念調整法
3回目2026年5月19日(7日後)
  • 送球できるようになった
  • 遠投できる
  • 外野守備練習できる
症状の程度
2/10
予期不安
3/10
CGI-I
2
目安検査右肘最大屈曲
EB検査右肘内側靱帯
ハード面調整アクティベータメソッド/PCRTハード面調整 胆経絡調整
前回施術後、送球がかなり良くなった。数ヶ月ぶりにしっかり力を込めて投げられる。
4回目2026年5月26日(7日後)
  • 100%送球できる
  • 練習最後のノック練習で少し右肘違和感
症状の程度
1/10
予期不安
2/10
CGI-I
1
目安検査右肘最大屈曲/右肘内側上顆タッピング
EB検査右肘内側上顆骨
ハード面調整アクティベータメソッド ベイシック+アドバンス調整(胸椎上部・右肘尺骨後方)/PCRTハード面調整 意念調整法×組み合わせ
5回目2026年6月1日(6日後)
  • 右肘前腕部に張り感がある
症状の程度
1/10
予期不安
1/10
CGI-I
1
目安検査右前腕部円回内MMT
EB検査右前腕円回内筋
ハード面調整アクティベータメソッド/PCRTハード面調整 胃経絡調整
6回目2026年6月9日(8日後)
  • 調子良い
  • 送球も問題なし
症状の程度
0/10
予期不安
1/10
CGI-I
1
目安検査右肘外反強制
EB検査右肘内側靱帯
ハード面調整アクティベータメソッド ベイシック

考察

今回の症例は、よく遭遇する症例の一つである。野球肘からの内側上顆骨折である。小中学生の成長期には靱帯が引っ張られて骨が剥がれる症状が多く、高校生以降では骨同士の衝突や疲労で生じ損傷する。主な治療は投球の中止とギプス等での固定で患部を安静にし骨癒合、組織修復を促すことが一般的である。

今回の患者も同じような経過を辿ったが、安静固定していても骨癒合がスムーズに進まず、手術適応との判断で大学病院へ紹介された。そこでは、手術せずに引き続き整形外科でリハビリし改善していこうとの判断で再度、理学療法を継続した。

その後、徐々に送球して良いとの判断が出たが、実際に送球すると右肘内側が痛くて投げられない。このような患者に当院では良く遭遇する。

今回の症例だけではなく、これまでの症例でも数回の施術でCGI-2(良くなった)まで改善し送球できるようになることがほとんどである。この結果を踏まえても、神経関節機能障害、誤作動信号の調整が機能改善、症状改善に有効であることが示唆される。

当院では、人の身体をエネルギー的に診る。神経系もエネルギーの一つである。今回の症例では、経絡のエネルギーも誤作動しており、調整することで身体の機能が向上し、送球できるようになっていった。

臨床では、構造異常があるから痛み・機能障害が改善しないとは言い切れない。人の体をエネルギー的に診る、誤作動信号を調整する施術。構造論的な視点だけではなく、有機生命論的に人を診ていくことでスムーズに症状改善・機能改善・練習復帰・パフォーマンス改善していくことを多くの方に知ってほしい。そして、そのような視点で施術する治療家が増えていくことで救われるスポーツ選手が増えていくことを願っている。

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