2025.05.16 Fri.
痛みはどこから? 宇都宮 接骨院くら
1. 侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう)
➤ 原因:
組織の損傷や炎症によって痛み受容器(侵害受容器)が刺激されることで起こる。
➤ 主な特徴:
- 怪我・手術・関節炎などに伴う鋭い、鈍い、ズキズキするような痛み
- 身体の損傷部位と一致して痛む
- 時間と共に改善することが多い
➤ 例:
- 骨折、捻挫、火傷、虫垂炎、関節リウマチなど
2. 神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)
➤ 原因:
中枢神経または末梢神経の損傷や機能異常によって起こる。
➤ 主な特徴:
- ビリビリ、ズキズキ、焼けるような、電気が走るような痛み
- 触れただけでも強く痛む(アロディニア)
- 痛みの場所が広がったり、慢性化しやすい
➤ 例:
- 帯状疱疹後神経痛、坐骨神経痛、糖尿病性神経障害、脳卒中後の疼痛など
3. 心因性疼痛(しんいんせいとうつう)
➤ 原因:
心理的・精神的な要因(ストレス、不安、抑うつなど)が主に関与する痛み。
➤ 主な特徴:
- 明確な身体的異常が見られないこともある
- 痛みの訴えと検査結果が一致しない場合が多い
- 心身相関の影響が強く、慢性化しやすい
➤ 例:
- 緊張型頭痛、身体表現性障害など
4. 機能性疼痛(中枢感作性疼痛を含む)
➤ 原因:
痛みの信号を処理する中枢神経の異常(感作)により、過剰に痛みを感じる状態。
➤ 主な特徴:
- 明確な損傷がなくても痛みを強く感じる
- 通常は痛くない刺激でも痛みを感じる(アロディニア)
- 複数部位に痛みが出ることもある
➤ 例:
- 線維筋痛症、過敏性腸症候群、慢性疲労症候群など
現在、痛みの種類を分類されているものは上記になります。臨床では、ん〜と思うところもありますが患者さんが通常、痛みの出所は侵害受要性疼痛(キズ)、神経障害性疼痛かと思います。スポーツ障害、慢性症状でお困りの患者さんを施術し改善していく中で、【神経機能・信号】【脳の誤作動・記憶】が原因の痛み・不調があります。冒頭の動画をご覧になっていただけますと幸いです。
3 心因性疼痛 4機能性疼痛 が接骨院・整形外科の患者さんでかなり多いと思います。私たちは、構造だけに目を向けていると患者さんは良くなりません。神経機能・心理・脳科学へ目を向けて結果を出すことにこだわっていると答えは見えてくるはずです。