2025.01.09 Thu.
送球イップス⚾️ 宇都宮 接骨院くら
現在、当院でイップス、ジストニアでお困りの患者様の施術を行なっております。野球の送球イップス、トスイップス、ダーツイップス、ゴルフのアプローチイップス、書痙(字を書くときに震えてかけない)、痙性斜頸、発声障害etc。
慢性肩こり、腱鞘炎、慢性腰痛も無意識的(不随意的)に筋緊張が起こり固まる、動きがスムーズに出来ないなどの症状が起こり広義のジストニアと言われております。
【スポーツイップスと心の動き・心の信号の関係性】
年末に、施術させて頂き送球イップスが改善し、今までにないほどにスムーズに送球できるようになった野球選手。年末年始で練習が休みに入り、久しぶりの練習をした際に症状がぶり返したとのことです。この選手は、以前も同じようなことがありました。 送球イップスが改善し、嬉しくなりいつもよりもたくさん投げた影響か、肘に痛むが出現し何日か練習を休んだようです。その後の練習で、イップス症状がぶり返しました。
選手の症状がぶり返す心の動きは・・・
①治りそうになるとなんとも言えないモヤモヤする気持ちが出てくる
②この治療法で良くなることにモヤモヤする
①のモヤモヤの中身は、彼の過去のイップス治療の経緯、経験が影響しておりました。この選手は当院へ来院する前に1年間、投球指導を受けフォームの改善を週に1度受けながらイップス改善を目指していました。ある程度まで良くなったとのことでですが、そこからは改善ストップし当院へ来院されました。
治ってしまうことに葛藤する気持ち。それまでの1年間のイップス治療が遠回りしていたような、無駄な時間を費やしたような、なんとも言えない心の動きが出てきました。決して、無駄なことは人生においてもないのですが選手はそのように解釈する心の信号がイップス症状を引き起こす信号となっておりました。
選手の言葉です。「これで治ってしまうと、負けた気がする、戦ってしまう自分がいます」と・・・。
②のモヤモヤの中身は、施術法の疑い。
選手には、投球練習、フォーム改善などの野球練習でイップスを改善したい思いが(〜べき)あり、PCRT/心身条件反射療法の無意識の心の信号、記憶の治療に抵抗があるようです。
人は、今までの経験、学習、情報によって信じていること、思い込んでいることはそれぞれ十人十色。自分自身の思い、考えが当たり前になりがちです。自分の視点にはない角度からの捉え方に抵抗する、ぶつかってしまうことがよくあります。その心のぶつかり、葛藤が身体のスムーズな動きを妨げていることが少ないないと思います。
臨床で思うこと。
イップス・ジストニアは症状は決して難しいものではありません。人が難しいのです。患者様の思考・捉え方・視点が変容せずに変化が乏しいケースが厄介なのです。イップス・ジストニアで苦しんでいる患者様へ伝えたい。症状改善を諦めていませんか? 症状を作り出している心の信号が解れれば改善していきます。心の動きは体の動きと密接に関係しております。しかも、その心の動きは本人にはわかりにくもの(無意識)なのです。症状に目を向けないでください。症状を引き起こしている心の動きに着目してください。 その意識で、施術を受けてみてください。私たちと一緒に、心の信号、神経信号をほぐしていきましょう。
https://researchmap.jp/145mame/misc/45993806
上記のリンクは【イップス症状における心身条件反射療法の効果に関する症例集積研究】の論文です。スポーツイップスでお困りの選手をPCRT(心身条件反射療法)で施術した効果に関する研究です。ご興味ある方はご覧になって頂けますと幸いです。