部活動とクラブチームを掛け持ちするバスケットボール選手。1年前から腰痛が始まり、当初は練習後の筋肉痛様の痛みだったが、次第に練習以外の日常生活でも痛むようになった。獨協医科大学整形外科の精密検査で腰椎分離症(終末期)と診断。腰部コルセットを処方され「治らないのでバスケットは無理のない範囲で」と指示を受けた。鍼灸・マッサージ等を試みたが改善せず、試合では1分も持たずに腰を押さえてプレーするほど悪化。知人の紹介で当院へ来院した。
| 評価項目 | 初回 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 | 9回目 | 10回目 | 11回目 | 12回目 | 13回目 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 症状の程度 | 7 | 5 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 0 | 0 |
| 予期不安 | 8 | 6 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 1 | 1 |
| CGI-I(改善度) | — | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
| CGI-S(初回重症度) | 7 | 初回のみ | |||||||||||
本症例は、腰椎分離症(終末期)の診断を受け、複数の治療機関での施術にも改善が見られなかった中学2年生の女子バスケットボール選手に対し、PCRTを用いて約4ヶ月・13回の施術で完治に導いた症例である。
初診時、患者・父親ともに症状改善への期待を失っていた。大学病院で「治らない」と告げられた言葉が心理的な重荷になっていたが、「骨は治らなくても痛みは改善できる」という視点を共有したことで患者の希望を取り戻すことができた。
初回から3回目まではハード面調整中心で症状は70%まで改善したが、治療後に症状がぶり返すパターンが続いた。これは誤作動記憶の残存を示唆しており、4回目からPCRT認知調整法へと転換した。
EB検査で確認された反応言語は「恐怖・警戒心・義務・期待・復讐心・自立心・猜疑心」など、対人関係やバスケットボールにおける自己評価・他者評価に関連するものであった。腰椎分離症という器質的変化が存在していても、慢性化した痛みの主体が誤作動記憶であったと考えられ、PCRTによる神経・情報系へのアプローチが有効だった。
PCRT認知調整法は単なる疼痛改善にとどまらず、シュート成功率の向上・競技パフォーマンスの向上・人間力の成長、さらにチームメイトへの紹介という波及効果をもたらした。心と体を一体として捉える有機生命論的思考の有効性を示す症例である。
接骨院くら / 臨床歴14年目 / PCRT歴6年
報告日:2026年4月